固定費の見直し順は?年額が大きい契約から

家計管理 公開日 / 最終確認日 / 執筆 トムシ

固定費の見直し順は、年額の大きい契約から付けます。我慢の回数を増やす作業ではありません。毎月ほぼ同じ額で落ちている契約を、年額に直して、家計の中の順番を付ける作業です。この記事はその順番だけを扱います。スマホの会社別料金、電気の小売メニュー、保険の約款の読み方は、それぞれの記事と姉妹サイトに分けます。

固定費の年額は、食費の次に交通・通信

総務省統計局の家計調査(2025年、二人以上の世帯、平均2.87人、世帯主の平均年齢60.7歳)の消費支出は月314,001円です。年額は 314,001円 × 12 = 3,768,012円です。見直しの候補になりやすい費目を、月額の12倍で並べます。

費目月額(円)年額の式年額(円)一度の契約変更との関係
食料94,895× 121,138,740毎月の回数で動く。内訳は食費の記事
交通・通信45,730× 12548,760車と通信が混在。通信だけを抜いてから比べる
教養娯楽32,125× 12385,500旅行や耐久財も含む。定額サービスはその一部
光熱・水道24,547× 12294,564電気は会社を変えても賦課金が残る
住居18,678× 12224,136家賃地代8,095円と設備修繕・維持10,584円の合計に近い
保健医療15,863× 12190,356窓口負担と市販薬などが混在。保険の解約とは別

検算: 32,125 × 12 は 32,125 × 10 = 321,250、32,125 × 2 = 64,250、合計385,500。24,547 × 12 は 245,470 + 49,094 = 294,564。18,678 × 12 は 186,780 + 37,356 = 224,136。家賃地代と設備修繕は 8,095 + 10,584 = 18,679で、住居18,678円と1円違います。統計局は、表の端数処理のため内訳の合計が一致しないことがある、と注記しています。1円をどちらかに寄せて使いません。

年額が大きい順に手を付けると、最初は食料です。ただし食料は毎日の判断が残ります。契約を一度変えて翌月以降も差が残るのは、交通・通信のうちの通信契約、教養娯楽のうちの使っていない定額、光熱のうち会社やメニューを変えられる部分です。住居の家賃は、更新や転居のとき以外は月の途中で動きません。

出典:総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2025年(令和7年)平均結果の概要」(PDF)(2026年11月2日確認)

固定費で先に解約してよいのは、補償が消えない契約

国民生活センターは、サブスクリプションについて、利用しなくても解約しない限り支払いが続くこと、アプリのアイコン削除やアンインストールだけでは解約にならないこと、無料期間のあと有料に移ることが多いことを公表しています(2026年7月9日公表の見守り新鮮情報)。明細は、カードとキャリア決済の両方を見ます。

この条件に当てはまる定額は、年額が大きい費目より先に止めても、家計の機能は減りません。仮定の例として、月1,200円の動画を見ていない場合、年額は 1,200円 × 12 = 14,400円です。月600円の音楽がもう一つあり、こちらも再生履歴がないなら 600円 × 12 = 7,200円です。合計は 14,400円 + 7,200円 = 21,600円です。検算は (1,200 + 600) × 12 = 1,800 × 12 = 21,600です。

21,600円は、上の表の教養娯楽の年額385,500円の 21,600 ÷ 385,500 = 0.056...(約5.6%)です。費目全体から見ると小さいです。それでも、使っていない契約は差が「あるかないか」で、プラン比較の見積もりを待ちません。手順の細部はサブスクの棚卸しに分けています。動画や音楽の料金そのものの比較は、料金くらべラボの動画配信と音楽配信です。

出典:国民生活センター「サブスクリプション アプリの削除だけでは解約になりません!」(2026年11月2日確認)

固定費の見直し順は、通信の次に電気の残り

通信は、交通・通信548,760円の一部です。車を含む費目のままでは、スマホを変えた効果と混ざります。回線数と年額差、MNPの手数料はスマホ代の見直し順で、仮定の3回線を式にしています。ネット回線の解約金と工事費の残額はネット回線の回収期間です。会社別の月額表は料金くらべラボに任せます。

電気は、光熱・水道の年294,564円の一部です。再生可能エネルギーの賦課金は、経済産業省が単価を決めていて、小売会社を変えてもキロワット時あたりの単価は同じです。2026年度は1kWhあたり4.18円で、月400kWhのモデルでは年20,064円が残ります。この20,064円を「見直しで減る額」に入れない、という計算は電気代の見直しでいくら残る?再エネ賦課金の式です。使い方で減る暖房費は暖房費の試算です。上下水道は、小売会社を選んで減る電気とは別です。請求が前の同じ時期より大きく増えたときだけ漏水を先に見て、平常時は通信と電気のあとです。人数別の平均と、東京都23区の計算例は水道代は平均いくら?漏水と基本料金の見方です。

受信料は、支払方法をカードに変えても料額は変わりません。年額の差が出るのは契約種別と前払いです。NHK受信料の年額はいくら?支払方法と前払いの差で公式の料額から計算しています。

固定費の保険と住居は、解約の副作用を見てから

保険は、使っていない定額と同じ手順で解約すると、補償が消えます。自動車の年齢条件、火災の水災、自転車の個人賠償の重複は、それぞれ自動車保険の見直し順は?自賠責と等級の注意、火災保険の保険料はどう決まる?水災と支払方法、自転車保険の保険料はいくら?個人賠償の重複確認で、証券の確認順を分けています。高額療養費の自己負担の上限は高額療養費の上限です。その上限の外にある食事・差額ベッド・先進医療の技術料から、医療保険の日額とがん保険の一時金を置く計算は医療保険の日額です。申請の手順はてつづきナビの高額療養費の申請に任せ、この記事では上限額を繰り返しません。

住居は、上の表では年224,136円あります。家賃地代は月8,095円で、年額は 8,095円 × 12 = 97,140円です。更新月でない月に、通信と同じ感覚で「見直す」対象にはなりません。転居や更新の月だけ、通信や電気の年額差と並べます。

浮いたお金の置き場は、引き出せる預金が足りてから非課税枠、という順番です。生活防衛資金のあとで、新NISAはいくらから始める?生活防衛資金のあとを見てください。ポイント還元は、支出を減らしたあとの話です。ポイ活の還元額はいくら?年会費が回収できる利用額に式があります。

よくある質問

年額が一番大きい食料から削るべきか

この記事の順番では、先にしません。食料は月94,895円で最大ですが、契約を一度変えて終わる支出ではありません。使っていない定額、通信、電気の賦課金を除いた部分、の順で、毎月の判断が残る食費はそのあとです。

教養娯楽の年385,500円を、サブスクの目標額にしてよいか

しません。この費目には耐久財やサービスが含まれ、定額配信だけではありません。止める額は、明細に残っている契約の月額×12だけを足します。

固定費を下げた分は、自動的に貯まるか

下がりません。請求が減った月に、同じ額を別の支出に使うと、年額差は残りません。減った額を別口座へ移す設定は、家計の操作であって、この記事の統計からは出てきません。移す額は、上の式で出した自分の年額差を12で割った月額に揃えます。

本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の商品・サービスの購入や投資を勧めるものではありません。制度や料金は変更されることがあるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。