食費の平均と週予算は?家計調査の内訳から計算
食費の平均と週予算は、家計調査の内訳から計算します。食費は、固定費と違って毎月の回数で動きます。先に契約を変える話は固定費の見直し順に任せ、この記事では、総務省の家計調査の内訳のうち、どこが「まとめ買い」で減らしにくく、どこが回数で動くかを分けます。レシピや、やった人の体験は書きません。
食費の平均94,895円は、12項目の合計と一致する
家計調査(2025年、二人以上の世帯、平均世帯人員2.87人)の消費支出は月314,001円、「食料」は月94,895円です。概要の表に出ている内訳を足すと、食料の合計と一致します。
| 項目 | 月額(円) |
|---|---|
| 穀類 | 8,808 |
| 魚介類 | 6,293 |
| 肉類 | 8,520 |
| 乳卵類 | 4,612 |
| 野菜・海藻 | 9,715 |
| 果物 | 3,729 |
| 油脂・調味料 | 4,221 |
| 菓子類 | 9,211 |
| 調理食品 | 13,580 |
| 飲料 | 5,859 |
| 酒類 | 3,784 |
| 外食 | 16,563 |
| 合計 | 94,895 |
検算は、穀類から酒類までを順に足して78,332円、そこに外食16,563円を足して94,895円です。8,808+6,293=15,101、+8,520=23,621、+4,612=28,233、+9,715=37,948、+3,729=41,677、+4,221=45,898、+9,211=55,109、+13,580=68,689、+5,859=74,548、+3,784=78,332、+16,563=94,895。
年額は 94,895円 × 12 = 1,138,740円です。これは「この平均の世帯が、食費をこの額だけ削れる」という意味ではありません。支出がゼロの世帯も含んだ1世帯あたりの平均で、世帯主の平均年齢は60.7歳です。自分の家がこの額より高くても低くても、それだけでは無駄の証拠にはなりません。
出典:総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2025年(令和7年)平均結果の概要」(PDF)(2026年11月2日確認)
食費のエンゲル係数28.6%は、94,895円割る消費支出ではない
統計局は、エンゲル係数を28.6%(前年より0.3ポイント上昇)としています。注記では、エンゲル係数の食料費は、他の世帯への贈答品やサービスの支出を含まない、とされています。一方、10大費目の各項目は贈答などを含みます。
94,895 ÷ 314,001 を計算すると 0.3022... で、約30.2%です。28.6%にはなりません。314,001円 × 0.286 = 89,804.286円ですが、これは割合から逆算した値で、統計局が円単位で公表した食料費ではありません。この記事では89,804円を食費の実績としては使いません。
自分の家計と比べるときは、贈答を含むか除くかを、レシートの分け方と揃えます。外食と調理食品と菓子だけを見るなら、次の割合の方が用途に近いです。
| 項目 | 式 | 割合 |
|---|---|---|
| 外食 | 16,563 ÷ 94,895 | 0.1745...(約17.5%) |
| 調理食品 | 13,580 ÷ 94,895 | 0.1431...(約14.3%) |
| 菓子類 | 9,211 ÷ 94,895 | 0.0971...(約9.7%) |
| 3つの合計 | 16,563 + 13,580 + 9,211 = 39,354 | 39,354 ÷ 94,895 = 0.4147...(約41.5%) |
生鮮(魚介・肉・野菜・果物)は 6,293 + 8,520 + 9,715 + 3,729 = 28,257円で、28,257 ÷ 94,895 = 0.2978...(約29.8%)です。回数で動きやすいのは、割合が大きい外食・調理食品・菓子の側です。生鮮を一律に削る話にはしません。
食費の週予算は、予備を引いてから4で割る
次の金額は仮定です。ある世帯が、食費の月予算を72,000円と決めたとします。家計調査の94,895円より低いのは、この世帯の実績だからではなく、割り切れる数字で式を示すためです。
予備を4,000円取り、残りを4週に分けると、68,000円 ÷ 4 = 17,000円です。検算は 17,000円 × 4 + 4,000円 = 72,000円です。5週ある月は 68,000円 ÷ 5 = 13,600円で、13,600円 × 5 + 4,000円 = 72,000円です。4週の月と5週の月で、週の枠が3,400円違います(17,000 − 13,600 = 3,400)。カレンダーを見ずに「毎週1.7万円」と固定すると、5週の月は 3,400円 × 1週ぶん、月予算を超えます。
外食だけを月4,000円減らす仮定を、調査の電気代と比べます。年額は 4,000円 × 12 = 48,000円です。電気代の月平均13,219円の3か月分は 13,219円 × 3 = 39,657円です。48,000円 − 39,657円 = 8,343円なので、この外食の削減額は、平均的な電気代の3か月分より8,343円多い、という比較です。電気代の平均世帯と、外食を4,000円減らした世帯が同一だとはしていません。規模の見当です。電気の契約を変えても残る金額は電気代の見直しでいくら残る?再エネ賦課金の式で別に計算しています。
食費の単価は、使い切れなかった量でやり直す
表示の単価が安くても、捨てた分は購入額に残ります。次も仮定の数字です。
| 通常の量 | 大容量 | |
|---|---|---|
| 代金と量 | 400円で400g | 700円で1,000g |
| 表示の100g単価 | 400円 ÷ 400g = 1.0円 | 700円 ÷ 1,000g = 0.7円 |
| 食べた量 | 400g | 700g(300gは廃棄) |
| 食べた分の100g単価 | 1.0円 | 700円 ÷ 700g = 1.0円 |
検算: 0.7円 × 1,000g = 700円。廃棄後は 700円 ÷ 700g = 1.0円で、通常の量と同じ単価になります。表示では大容量が30%安い(1.0 − 0.7 = 0.3、0.3 ÷ 1.0 = 0.3)のに、3割捨てると差がなくなります。300g ÷ 1,000g = 0.3です。
農林水産省は、まだ食べられるのに捨てられる食品ロスを、令和6年度推計で年間461万トンとしています。うち家庭系は224万トン、事業系は237万トンです。224 + 237 = 461で、公表の合計と一致します。家庭系の割合は 224 ÷ 461 = 0.4859... で約48.6%です。日本人1人あたりは1年で約37kgとされています。約37kgを365日で割ると、37,000g ÷ 365 = 101 余り 135gです(101 × 365 = 36,865、37,000 − 36,865 = 135)。1日約101gは、事業系を含んだ全国の1人あたりを日割りした目安で、家庭のレシートの廃棄額ではありません。キログラムを円に換算する単価は、このページでは確認していないので書きません。
同省は、買う側の行動として、棚の奥から取らず賞味期限の順に取ること、食べきれる量を注文することを挙げています。
出典:農林水産省「食品ロスとは」(2026年11月2日確認)
食費の予算で、先に見る項目を一つにする
| 家計の状態 | 先に見る項目 | 週予算の置き方 |
|---|---|---|
| 外食と調理食品のレシートが多い | 上の約41.5%に入る3項目だけを1か月分合計する | その合計を週に割り、生鮮の予算とは混ぜない |
| 大容量を捨てることが多い | 食べた量で100g単価をやり直す | 週の枠は変えず、1回の購入量を下げる |
| 予算を決めていない | 先に予備を引き、4週か5週かをカレンダーで決めてから割る | 家計調査の94,895円を自分の予算にはしない |
| 固定費をまだ書き出していない | 食費の削減より先に、毎月自動で出る契約を見る | 固定費の見直しのあとで、この週予算に戻る |
ポイントが付く支払いでも、買わなかった支出には戻りません。還元の式はポイ活の還元額です。食費の定額サービス(定期便)を解約するときは、アプリを消しただけでは止まらないことがあります。サブスク解約で固定費はいくら減る?3つの支払経路に、国民生活センターの注意をまとめています。
よくある質問
94,895円より低い家は、もう削らなくてよいか
平均との高低では判断しません。94,895円は贈答を含む二人以上世帯の平均です。自分の家で、外食・調理食品・菓子の合計が週の枠を超えているかどうかだけを見ます。
エンゲル係数を28.6%から改善する目標にしてよいか
この記事では使いません。28.6%は贈答などを除いた定義で、10大費目の94,895円を314,001円で割った約30.2%とは別の数です。目標にするなら、自分のレシートで分けた週の枠の方が、定義がぶれません。
食品ロスの約37kgは、うちの廃棄の目標値か
目標値にはしません。約37kgは、事業系を含む全国の1人あたりの推計を、すでに丸めたキログラムです。家庭系はそのうち約48.6%です。家計の計算は、捨てたグラムではなく、払った代金のうち食べなかった分で行います。