スマホ代の見直しは家計で何番目?年額差の試算

通信費 公開日 / 最終確認日 / 執筆 トムシ

スマホ代の見直しは、家計の何番目に置くかを、回線数と年額差で決めます。食費のように毎月の判断では減りません。契約を一度変えると、翌月以降の請求が変わります。一方で、家計調査の「交通・通信」には車の費用も入っているので、その費目全体をスマホ代だと思わない方がよいです。この記事では、世帯の回線数から年額の差を出し、その差が乗り換えの手数料より大きいかを見ます。会社ごとの月額表は、姉妹サイトの料金くらべラボに任せます。

スマホ代は交通・通信の月45,730円の一部

総務省統計局の家計調査(2025年平均)では、二人以上の世帯(平均世帯人員2.87人、世帯主の平均年齢60.7歳)の消費支出は、1世帯あたり1か月平均314,001円です。10大費目のうち「交通・通信」は45,730円で、名目9.6%増、実質6.7%増でした。内訳の文章では、自動車等関係費と交通が実質増加、「通信」は実質減少とされています。通信だけの円額は、この概要の本文には出ていません。45,730円をスマホ代の平均として使わない、というのが最初の切り分けです。

年額にすると、交通・通信は 45,730円 × 12か月 = 548,760円です。同じ調査の電気代は月13,219円なので、年額は 13,219円 × 12 = 158,628円です。交通・通信の年額は、電気代の年額の約3.5倍です(548,760 ÷ 158,628 = 3.459...)。ただし分子には車が含まれます。スマホだけを電気より先に見直す根拠にはなりません。自分の家の明細で、通信の行だけを抜き出してから順番を決めます。

出典:総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2025年(令和7年)平均結果の概要」(PDF)(2026年11月2日確認)

スマホ代の年額差を乗り換え手数料と比べる

ここからの金額は、実在の料金プランではありません。夫婦と高校生の3人で、回線が3本ある世帯を仮定します。見直し前は1回線あたり月7,500円、見直し後は同じ使い方で月4,800円と置きます。

計算式結果
1回線の月額差7,500円 − 4,800円2,700円
3回線の月額差2,700円 × 38,100円
年額差8,100円 × 1297,200円
見直し前の年額7,500円 × 3 × 12270,000円
見直し後の年額4,800円 × 3 × 12172,800円

検算は 270,000円 − 172,800円 = 97,200円で、月額差からの計算と一致します。この97,200円は「この仮定が自分の明細と一致したとき」の差です。一致しなければ、式の7,500円と4,800円を、自分の請求額と見積額に入れ替えます。

総務省の携帯電話ポータルサイトは、電話番号を持ち運ぶMNPの転出手数料について、ウェブサイトでの申し込みは無料、電話や店舗では1,100円以下の手数料がかかる場合がある、としています。3回線を店舗で転出すると、上限で見ても 1,100円 × 3 = 3,300円です。仮定の年額差97,200円から引くと 97,200円 − 3,300円 = 93,900円です。転出手数料だけでは、年額差は消えません。

同じページは、2021年10月以降に発売されたスマートフォンは原則としてSIMロックがない、としています。それより前に発売された端末でロックが残っている場合、解除手数料はウェブなら無料、電話や店舗では3,300円かかることが多い、とも書いています。ロック付きが1台だけで、店舗で解除するなら、さらに3,300円です。97,200円 − 3,300円 − 3,300円 = 90,600円です。ウェブで解除できればこの3,300円は出ません。

乗り換え先の契約事務手数料またはSIMカード代金は、概ね3,300円前後かかるとされています。3回線すべてで3,300円なら 3,300円 × 3 = 9,900円です。ウェブのMNP(0円)と合わせると、97,200円 − 9,900円 = 87,300円です。ここでも、仮定の月額差が続いていることが前提です。違約金は、契約期間の途中解約で発生することがある、とされているので、見積もりの段階で残りの期間と金額を確認します。

出典:総務省 携帯電話ポータルサイト「乗換えの基本と費用を知ってる?」(2026年11月2日確認)

スマホ代の見直しで今月やること

料金の安さから入らず、世帯の制約で分岐します。

世帯の状態先にやること乗り換えは
直近3か月の使用量を見ていない各回線のマイページでデータ量、通話、オプション、端末分割の残額を書き出すまだ比べない
使用量は分かったが、光回線や電気とのセット割があるセットを外したあとのスマホ以外の請求も足す。回線側はネット回線の回収期間セットを外した年額で、上の式をやり直す
端末の分割払いが残っている残回数と残額を確認する。乗り換え後も支払いは続く残債を年額差から引いて、まだ差が残るか見る
店頭での手続きを必要としている店舗手数料(転出は1,100円以下、ロック解除は3,300円のことが多い)を回線数分入れる手数料込みの初年度だけを比べる
使用量に対して今の容量が大きく、同じ会社に下のプランがある会社は変えず、プランと使っていないオプションだけ変える必須ではない

オプションは、基本料金の外に残っていることがあります。解約の手順は会社ごとに違うので、ここでは手順を書きません。使っていない動画や音楽の定額は、通信契約とは別の固定費です。サブスク解約で固定費はいくら減る?3つの支払経路で、アプリを消しただけでは請求が止まらない点を分けています。

家計全体の順番は固定費の見直し順です。電気の請求のうち会社を変えても残る部分は電気代の見直しでいくら残る?再エネ賦課金の式で、賦課金の式として分けています。

スマホの料金比較は、このサイトでは作らない

どのブランドが月いくら、という表は、掲載した時点から変わります。料金の横並びは、料金くらべラボの格安SIMの比較とサブブランドの比較を見てください。光回線とホームルーターの料金の違いは同サイトの比較です。解約金と工事費を含めた回収期間はネット回線の回収期間で計算します。セット割でスマホ側が下がっても回線側が上がる場合は、この記事の年額差の式に、両方の差額を入れてください。

総務省のポータルは、乗り換えの前にデータ使用量、通話料、オプション、家族割、固定回線のセット割引を確認する、としています。比較そのものは、家族割やセット割を外した関連料金も含めて行う、とも書いています。

よくある質問

交通・通信の45,730円を、人数で割って1人のスマホ代にしてよいか

割らない方がよいです。45,730円は二人以上世帯の1世帯あたりの平均で、車の費用を含みます。平均世帯人員2.87人で割ると1人あたりの通信費にはなりません。自分の請求書の通信の行を使います。

ウェブサイトのMNPが無料なら、乗り換えは早いほどよいか

無料なのは転出手数料の話です。端末残債、違約金、セット割の解除、乗り換え先の事務手数料は別に残ります。上の表で、自分の回線数をかけた初年度の費用を、仮定ではなく見積額で引き算してから決めます。

1回線だけ見直す意味はあるか

あります。上の仮定では1回線の年額差は 2,700円 × 12 = 32,400円です。3回線まとめて動かさなくても、使用量が少ない回線からプランを下げる計算はできます。

ポイ活の還元でスマホ代を埋められるか

還元は、支払った金額の一部です。スマホ代そのものを下げるのとは別の話です。ポイ活の還元額はいくら?年会費が回収できる利用額で、還元率と年会費の式を分けています。

本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の商品・サービスの購入や投資を勧めるものではありません。制度や料金は変更されることがあるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。